原発問題が争点として急浮上(スズカズ)

【2017年10月1日(日)決戦の10月が始まった】

鈴木一之です。先週の株式市場の値動きを見てみると、TOPIXは3週連続の上昇でおおむね堅調でした。

値上がり上位は「建設・資材」と「素材・化学」です。

一方で、下落したセクターの筆頭格が「電力・ガス」です。次いで「不動産」、さらには「自動車・輸送機」でした。

不動産と自動車はその前の週にけっこう上昇したので、仕方がないとして、問題は電力セクターです。あらためて言うまでもなく、小池百合子・都知事率いる「希望の党」の政策のトップに原発推進政策の見直しが盛り込まれており、民進党との合流が伝えられた先週の木曜日から、電力株は全面的に下落しました。

「政治と経済」が合致した株価形成が、ここで久しぶりに見られました。

ちょうどよい機会です。今回の総選挙を契機に、原発再稼働を含めたわが国のエネルギー政策を中心的な争点として、国民を挙げてしっかりと議論すべきです。消費税や憲法改正に負けず劣らず、この際とことん本気で、原発を含めたわが国の持続可能な成長の可能性、エネルギーと産業の未来像を考えてみたいところです。