ごく短期的な中国の景気動向(スズカズ)

【2017年11月16日(木)】

中国の景気動向が気がかり

鈴木一之です。中国政府は、深刻化する一方の大気汚染対策として、北京で今後4か月間、大規模な建設工事は操業停止するそうです。

具体的には、11月15日から来年3月15日まで、建設工事は停止、それだけではなく溶工所など大規模な工場も同じように操業停止の対象になります。

現在の中国は、大都市の北京や上海では大気中の有害粒子が600マイクログラム/日、排出されています。

これを今回の大規模な操業停止措置によって、60マイクログラム/日まで下げようとしています。

ただ、世界の平均値は25マイクログラム/日となっており、3か月後に計画通りに達成できたとしても、まだその水準を上回っています。

大気汚染によって中国では、1日で4000人が死亡しているのが現状です。建設現場と工場の操業停止によって、世界経済に対するマイナスの影響が心配されますが、そんなことは言っていられなくなりました。

以上