PERで見る今の相場(魔術師 奥村)

相変わらず株式相場は不安定ですね。

でも、安定した相場など、過去にほとんど経験したことはありません。

価格が上下するのが相場であり、そういった性格を理解したうえで参加しているのが我々投資家ということでしょう。

前回、相場の水準の目安は、PERとPBRを使います、と切り出してからPBRの話をしました。

ならば、今回は、どうして

 

も、PERの話を続けてしておく必要があります。

良い時も、悪い時も、
こうした基本をしっかりととらえておきたいのです。

おや、なんだか、結婚式の誓いみたいですね。

Wherever you go, I will go; あなたと共にわたしも向かいます
for better or for worse, 良い時も悪い時も
I will give myself to no other 命ある限り共にすることを(訳 奥村)

まぁ、結婚相手とは違って、悪い時にまで付き合って命を落とす必要はありませんね。

 

さて、PERは、日本で(ピーイーアール)と呼ぶ事がおおいのですが、P/E(ぴーいーれしお) とか、PE(ぴぃ)と英語で呼びます。

相場の場合、悪い時というのは、下がっている状況なのですから、買い時とも言えます。

実際、2012年後半にPBRが1を割り続けたとき、6月4日最悪値は PBR 0.87 (日経平均 8296円

 

)でした。
(その後、5か月以上に渡って低迷を続け、11月15日から上昇に向かいました)。

あとからいうのは簡単ですが、悪い時期の判断を間違えると、さらにどんどん悪くなってお金を減らしてしまう事はありますから、見極めが大事ですね。

今はどうなのでしょう。

PERとPBRをあえて2つ対比させました。なるべく一致するようにスケールをとってあります。

前回、PBRを用いて、いくら以下に(まず)ならない、と説明しました。

PBRでは、それだけが説明できるのです。

どのくらいまで上がりそうか、という説明ができません。

しかし、PERを使うと、このくらいが適正水準である、という説明ができます。

結論だけ述べると、かなり控えめに言っても、PER 13倍が最低限の適正水準といってよいでしょう。

PER13倍は、日経平均では2万2100円です。

結論だけ述べました。複雑な説明をしたくなかったので、PERの意味を説明するのは意識してやめています。

次回も続けてPERの説明をしたいと思います。