普通に考える (魔術師 奥村)

明日、株が上がるか下がるか、これはわかりません。確率50%で当たる、もしくは外れるはずです。

仮に、上がるか下がるかを、非常に良く当てる人がいたら、どのくらい的中率が高ければ儲けられるのでしょうか。

手数料が0.2%、
上げ(もしくは下げが毎回0.5%、日経平均では、100円程度に相当する上げ(下げ)

として、エクセルでシミュレーションしてみると、

この条件では、70%以下の的中率では、損をします。

確率70%を超えて当たる人がいた場合、先物取引で儲けられます。

もし、そういう人がいるなら、もの凄い富を持っているはずですが、そんな人はいないでしょう。

安定的に、70%の的中率を超えて、毎日の相場を当てることはできっこないのです。

明日を当てることは無理だとあきらめておきましょう。

では、もう少し先、2-3か月-数か月 程度の先を読むことはできるでしょうか。

相場感がある人は、できると思います。

なぜかというと、この方法で成功している人は、ヘッジファンドを中心に、世の中にゴロゴロいるからです。

「普通に考えて」、割安なものを買う、もしくは割高なものを売る。

いずれ、その割安なものは、もとの正しい価値まで上げる。
いずれ、その割高なものは、もとの正しい価値まで下がる。
でも、それは明日起きるわけではない。

だから、しばらく待つ。おそらく数か月、ひたすら、待つ。

「普通に考えて」の部分は、多くの場合、ファンダメンタル分析です。

割高、割安の基準は、相対です。

「普通に考えて」、あり得ない程の価値を維持しようと、無理に高値を維持しようとしても、いずれ下落します。

(たとえば政府が通貨を高い価値に維持しようとしても、経済の実力がそれに見合わない場合)

ジョージソロスが、割高な英国ポンドを売り浴びせて、結局イングランド銀行が通貨を切り下げたのは、有名な話ですね。

ここでは、割高の状態が続いている、トルコ通貨を紹介しておきましょう。

 

 

 

 

トルコのGDP成長率
2019年IMF見通し -2.5%
OECD見通し -2.6%
今年1-3月期実績 -2.6%
2019年 上半期鉄鋼生産量 -10.1%