正月のニュースからみる日本のドメ (魔術師 奥村)

昨年から今年にかけての年末年始は、いろいろなニュースが飛び込んできましたね。

まずは、ゴーン is gone.

誰が言ったかしらないが、しゃれた表現です。

このニュース自体もスパイ大作戦みたいで。正月を楽しめました。

ただ、このニュースで考えたのは別の事で、日本人の非常識さです。

普通に日本で暮らしているとわかりずらいし、そもそも関係ないから知る由もないのですが、22歳になったら、国籍を選ばないといけない、というのは間違いです。

あれは、あくまでも日本の法律であり、世界では例を見ません。

通常、世界の常識では、国籍はいくつも持てます。

これも、日本人では普通関係ないこともあって、なかなか理解しずらい事だと思いますが、日本に来た外国人に、母国の国籍を捨てさせるというのは、欧米では人権侵害に当たり、許容されない事です。

これはむしろ、世界から見ると移民を受け入れない日本の非常識という見られ方になるでしょう。

ちなみに、プライベートジェットは、入国、出国の手続きは普通の旅客機とは完全に独立して行われます。通路も完全に独立していて、空港ビルのオフィス通路のような狭い通路をつかって飛行機に乗ります。

荷物審査もやはり一般客とは別に行われます。X線の機械に入らない大きさの箱をつかったのは、敵の作戦勝ちといったところでしょう。

日本でも、羽田(成田ではない)はプライベートジェットが頻繁に飛んでいます。英語圏では、ビジネスジェットなどと呼びます。ホンダが力を入れている分野ですね。

いわゆるチャーター便であり、別に乗る人個人が機を所有しているわけではなく、普通に商業運航しています。

日本では、昔からトヨタ、ソニーが会社でジェット機を保有していましたが、いまでも、それにソフトバンクあたりが加わっているくらいで、あまり普及していません。
時間を節約できる事に価値があるということでしょう。海外では普通のことです。

こうした点でも、日本と世界の文化の違いを感じます。

もうひとつのニュースは、米国とイランの問題です。

おそらく、たいした展開にはなりますまい、と見ています。

あまり株式市場も反応しなかった。

1月6日は 451円下がったじゃないか、と思われる方も多いでしょう。

私に言わせると、あれはNYが下がったからで別にイランで下がったわけではありません、という事になります。
そのNYはイランで下げたのですが、久しぶりに意表を突かれたニュースであったからであって、やはり、イランでなくても下げたと見ています。

しかも、恐怖する下げではまったくなかった。

451円の下げというのは、-1.898%の下げにあたります。

この程度の下げが起こる確率は、4.8283%あります。

この数字は、ちょうど1か月に1回の頻度で起こる割合です。

要するに、毎月起こる程度のひとつの事件ですね。

仮に、イランがイスラエルにミサイルでも落としたら、ひっくり返るくらいの事件に発展する可能性がありますし、イスラエルは警戒していると思いますが、いまのイランには難しいでしょう。

大きくは発展しないと見ています。