何を持たないか (魔術師 奥村)

おはようございます。

 

投資は、いろいろな局面で私たちが自ら意思決定する必要があります。

投資に至る前にお金を作るためのプロセスにも、いろいろな意思決定が関与しますね。

ミシュランのレストランの評価は、既に予約の段階からはじまっている、などもいいますが、それに相当するでしょう。

今日は、レストランでいうと、テーブルに座って、(おそらく何かを飲みながら)、何を食べるか、ということです。

これを間違えると、致命的です。最初に訪問したレストランで、そこの最も有名な料理をオーダーせず、どこにでもあるどうでも良い料理を選んではいけないですよね。選定をミスすると、その最初の方向判断をミスしゴールにたどり着きません。

投資では、銘柄選定を行うのは投資戦略上、最も重要なものです。これをミスすると、如何に買うタイミングを工夫しても、あるいは売るタイミングを工夫しても儲ける事はできませんね。

この選定は、多くの場合何を買うか(あるいは何を持つか)、を基準とします。

しかし、東証では3563(2017.9.26現在)もの上場企業があり、ETFやREIT、さらにはあまり有名でもないけれどETNなどをいれると実にたくさんの上場銘柄という選択肢があり、買う基準だけでは選びきれない事が多々あります。

そうした時、何を持つか、ではなく、何を持たないかという基準でユニバース(買いたいと思う銘柄群がある集合)を絞ることもまた、有効です。

たとえば、セクター。何が上がっているか、下がっているか。

たとえば、市場。1部か、2部か。

このような大きなくくりでもよいし、もっと小さな、例えば東京に本社がある企業などでもいいのです。

もう少し具体的に掘り下げてみましょう。
今のような時期であれば、今後の円高リスクに強い会社を買いたいでしょう。ならば、円安で株価が上がってきた会社を’もたない’という観点で除外します。

だからといって円高で株価が上がるとは限りませんので、選択肢に残った会社をあくまで母集合として、数銘柄まで絞り込みます。こんどは、選定するための条件をもちいて。

たとえば、PER、RPEの高い銘柄。時価総額の大きな銘柄。

ここで残った銘柄は、今後の投資における候補となりますので、別に今日買わなくても良いけれど、しばらく価格の様子をみてみましょう。

こうした観点でいくつか準備を進めておくと、けっこう役に立つことが多いものです。

では、また次回お楽しみに