相場、強いですね。
16連騰の後、10月25日にいったん途切れたものの、一気に22000円台に乗せ、下げらしい下げもなく、今に至っています。
ところで、
株価= = PER * EPS に分解できます。
EPSは一株当たりの利益です。株価が、EPSの何倍になっているかの尺度がPERです。
EPS、つまり、企業の儲けた利益が多くなれば、株価はあがります。上場企業の決算は好調ですし、利益がある企業の株価は上がって当然ですから、直感的にもわかりやすいですね。
一方、PERが上がっても株価はあがります。同じ利益の会社でも、株価が違うのは割高さが異なるからですね。PERは、バリエーションの尺度です。
日経平均でいうと、
9月20の時点で
EPSは1415円、PER14.34倍 (したがって株価は 1415 x 14.34倍= 20310円)
だったものが、
10月31日の時点では、
EPSは1435円、PER 15.33倍 (したがって株価は1435x15.33 = 22011円)
でした。
10月は、稼ぎの尺度であるEPSは大して変わっていないのに、バリエーションの尺度であるPERが割高になったので、株価が上昇したという説明になります。
割高といっても、一か月前より割高、ということだけです。この世は全て相対です。
アベノミクスの期間平均では、PERは15倍を超えていますから、PER 15.33倍は並であり、むしろ1か月前が割安であっただけ、という見方もできます。
この流れは、昨日の下げでスタートした相場でさえ、結局はほとんど下げで終わらなかった動きに象徴されるように、流れ、トレンドであるといえます。
何が原因であったかという事は後解釈でどうでも説明が付けられますが、とにかく、その流れは止まっていないことは明らかです。
相場では、こうした流れに乗ることは重要であり、流れにへたに逆らって、売り向かうとしっぺ返しをくらいます。こうした時は順張りに限ります。
いずれはこの流れは止まるでしょうが、普通程度の下げが来たところで、既に大きな上げのあとの動きですから、それまでは、儲け続けられるわけです。
流れに、のってゆきましょう。これから始める人々より、既にスタートしている我々は遥かに有利なわけですから。
では、また次回お楽しみに。