詐欺に気を付けろ (魔術師 奥村)

こんにちは。

昨日なんとなく国会中継TVをみていました。

倒産したジャパンライフという会社に関していろいろと質疑が行われてる最中でした。
その質疑応答はさておき、どうもここは、物を買わせたうえでその物をリースすることで6%の利回りを保証する事業をしていたそうで2000億円を超える被害があった模様です。1億円を超えるお金を預けた人が300人余ということでした。
凄い被害額です。

また、別のところでは、仮想通貨をめぐっても事件が起こっているようです。
ある会社がマルチ商法で広げた仮想通貨があって、上場確実(上場というのが会社なのか通貨なのかは不明ですが)といううたい文句で結構売りさばいたようです。こちらも行政処分され、その会社は通貨の取り扱いを停止しました。

どちらも金融サギ事件です。

我々が、一般的な常識の中の一部として金融に関する生活者に必要なリテラシーがあれば、こうしたサギに引っかかることはなかったはずです。

今の世の中、確実に元本が保証され、かつ6%もの高利回りが約束される無リスクの金融商品があろうはずがありません。
また、上場の話として、それが会社であれば、上場すると確実に儲かるのは事実ですが、そんな貴重な株式が簡単に手に入るはずがありません。ネット証券会社だと抽選だし、対面販売の証券会社でも、せいぜい最小単位しか入手できないはずですね。仮想通貨が上場する話であれば、取引所に予定が発表されているはずです。

このような事、少し調べるとすぐに真偽がわかるものですし、調べもしないで無防備な状態ですぐに大金を投資するような事はするべきではない事は明らかでしょう。

この世は、一歩外に出ると、いや、中にいてさえネットを通じて、いろいろな驚くほどの儲け話が普通にどんどん入ってきます。

こうした話は、かなり注意する必要があります。

へたをすると、預けたお金が全然違うことに使い込まれて全く戻てこなかった、という被害になることでしょう。

これは、証券会社や銀行から何かファンドを購入し投資したら15パーセント下落して損した、というような話と次元が異なる話です。

人をだましてお金を集める人々は悪い人だけれど、そういった人々から身を守ることもまた、現代人の必要な知識、つまりリテラシーですね。

私が考える、一番大切な知識をここで記しておきます。

我々がお金を誰かに預ける、その誰かという相手は、日本においては金商法という法律に従った登録(もしくは免許、許可)事業者です。

法律に従った事業者は、締結前書面(メールやPDFを含む)の交付をはじめ、広告規制、標識掲示義務、内部管理基準と監督官庁による毎年のような監査、があります。

その登録をしていない会社はモグリであって、違法営業であり、したがってその投資先や運用も疑わしいと思うべきです。

一年間6%の利回りを保証するから、といわれて何千万円もへたすると10億円もポンと預けるようなことは、少なくとも相手を良く調べてからにしましょう。