いきなりですが、二カ国の為替相場、
例えば米国と日本の為替レートを考えるとき、
まず見ておくべき他の相場とはどこになるでしょうか。
金相場、原油相場は、為替レートに少なからず影響を与えますね。
さらに、株式相場も同様に影響しています。
では、これらの相場を見て為替レートを予想できるか?というと、
それは難しいでしょう。
では、何を見れば為替を予想できるのか?
為替レートに圧倒的に影響力があるもの。
それは、「金利」です。
金利の動きで通貨は大きく上下します。
トルコリラが大きく暴落したのは
記憶に新しいところだと思いますが、
この暴落はトルコの金利の動向と密接でした。
イスラム世界では金利を取る事は、
教えに反する事とされています。
トルコが暴落する自国通貨に対しての適切な措置、
つまり「自国金利を上昇させる政策」を取らず、
それがさらに通貨不安を生んだのです。
ところで、今年、米国はもう一回利上げをおこなうと市場は見ています。
来年には3回との見方です。
果たして為替はどう動くのか?
話はそれますが、
「市場がこう見ている」の「市場」とは誰のこと?
と質問されたら、答えられますか?
多くの人は市場関係者と答えると思います。
実際新聞社では、市場関係者、つまり、
プロのトレーダーにアンケートを送って
その内容をもとに記事を書くことがあります。
まぁ、そんな大変なことをしょっちゅうできないので、適当な日頃からつきあいのある
トレーダーに電話をかけて聞いて済ませていることは多いでしょう。
では、プロのトレーダーは、誰に聞くのでしょう。
その多くはアナリストの意見を参考にします。
金利アナリスト、債券アナリスト、ストラテジストなどと呼ばれる市場アナリスト、
エコノミストと呼ばれる経済アナリストです。
逆に、アナリスト側も自分の意見を固めるために市場を見る必要がありトレーダーの見解を参考にすることも多く、ここまで掘り下げると相互依存だったりします。
話それましたが、
そんな「市場」が予想している今後の日米の金利変動をもとに
為替レートを予想し、株価も予想してみます。
続きは、また次回。