2019年が示唆する相場(2)~呪われた年(one of these years)~ (魔術師 奥村)

イーグルスという米国のロックグループが1975年にヒットさせた傑作があります。

呪われた夜(原題 one of these nights)です。なかなか寝ることができない寝苦しい夜という意味です。Take it easy(気楽にいこうぜ) の次のヒットソングで、気楽にやってきたが、なかなか、うまくはいかないな、という続編の意味もあったのだと思います。

 

さて、2019年は、呪われた年、になる可能性があります。

消費税引き上げです。

財政立て直しには必要な事かもしれません。しかし、景気には純粋に悪い事、とだけは言い切れそうです。

2019年10月に上がる予定です。今回は確実に引き上げられるでしょう。

長期工事などは、今年度中に契約

 

締結しておけば現行の消費税ですが、来年4月以降の工事は10%が適用されることが決まっているのです。

軽減措置も合わせて用意されますが、引き上げられることには変わりありません。

天皇即位とは大きく異なり、今まで事例が多数あるので、ここではチャートで振り返ってみましょう。

1989.4 竹下内閣、初の消費税を導入(3%)
3%の税率で初の消費税を実施。2か月後に総理は辞任。その半年後1989年末に相場は戦後最高を記録したのち、失われた20年が始まりました

 

1994.11 村山内閣、消費税5%を決定
村山首相が消費税を3%から5%への増税内容を決めました。

1997.4 橋本内閣、消費税率を5%に引き上げ
消費税を閣議決定した日(1999.6.25)の翌日に高値(22750)をつけ、その後暴落しました。

2012.6 野田内閣、消費増税 (8%)へ
2012年8月に法案成立。その後12月の衆院選では議席を75%も減らし民主党政権は滅びました。

 

 

2014.4 安倍政権 8%へ増税実施
日経平均は2013年12月30日 16320から、2014年4/11 安値13885へ、15%下落しました。

 


いかがでしょうか。

簡単に言えば、過去、100%の確率で相場は下がっています。今回もそうなると考えるのが自然です。

相場への影響は、来年後半に明確になってくる、と考えています。